人間とダニの関係は、人類発生の日から始まっている様で、人間の住む環境がダニの好む環境に近いことから問題が複雑になっています。 家庭内の塵を掃除機で集めて、その中にダニの数を月別に表にしますと、1表の様になります。 6〜9月の高温多湿の時期に大きなピークがあり、冬期にも小さなピークがあります。 アレルギー性喘息や鼻炎の原因であるチリダニや人を刺すツメダニも、この時期に猛威を振う様です。 一方冬期には、低温多湿を好むダニがよく繁殖します。 冬期は、部屋を閉めきることが多いため、炊事や風呂の水蒸気が室内に入ったり戸外と室内の温度差による結露により、戸外での乾燥条件に反し、室内は、多温となり、カビが生え、カビを餌にするダニが繁殖することになります。 |
<屋内ダニの季節による発生状況>1表
(東京都立衛生研究年間より主任研究員 吉川翠)